東豆土木株式会社

『災害カレンダー』(三建だより コラム「小窓」) 2017-09-01

「今年(2017年)7月に発生した台風の数が過去最高に」・・・そんな話題ををググっているうちに『災害カレンダー』というサイトにたどりつきました。


災害カレンダー(yahoo!)

日本国内で発生した数々の災害がカレンダー形式で表示されていて、例えば秋の台風、冬場の豪雪、春先の雪崩など、”季節災害”の傾向も把握しやすくなっています。

さて、このカレンダーで今月「9月」の暦を眺めてみると、それはさながら災害の”象徴月”のよう。
9月1日の関東大震災に始まり、以降は台風や豪雨災害が圧倒的に暦を埋めます。
カスリーン台風、室戸台風、枕崎台風、伊勢湾台風、洞爺丸台風、そして狩野川台風。
死者・行方不明者を合わせた犠牲者は、伊勢湾台風の5千人超をはじめ、そのいずれもが千人を超えているという”大災害”です。
これらは昭和初期から昭和30年代にかけて発生したのであって、私の属する世代(ちなみに昭和40年代生まれです)は、上記いずれの台風も経験していないという驚くべき事実が。
ははーん、最近の台風は日本列島の通過を嫌がってるんだな、などという話ではもちろんありません。
ここで私たちは、半世紀以上にわたる防災・減災のためのインフラ整備について、ようやくその恩恵を実感するわけです。

一方で、近年の自然災害を例にすれば、安全基準を見直さねばならない事象が頻発しています。
阪神大震災・東日本大震災・熊本地震のいずれもが、関東大震災とは異なる「新たな外力による新たな破壊」、それは一般的に表現される「想定外」の破断現象だったそうです。
そして地球温暖化によるといわれているゲリラ豪雨や大型台風の多発。
まるで新種のウイルスに対するワクチン開発のように、被災と復興を繰り返す中での新たな防災対策。
長い長い自然災害史を有する日本列島の宿命といってよいのでしょう。

「天災は忘れたころにやってくる」
それは多くの犠牲者を伴う台風を実体験していない世代に対して放たれた戒めでもあり、災害想定訓練をついつい怠ってしまう社会への忠告。

建設人としては、カレンダーを通して積年の大災害を認識し戒めにすると同時に、今後は7月の台風だとか、ゲリラ豪雨の通年化だとか、あるいは新たな種類の災害が暦を埋めていくのだろうなという想像力を働かせるべきなのでしょう。