新東名開通

開通して間もない新東名高速道路をドライブした。 うららかな春の陽差しに誘われ、特に目的地はなく、メディアや隣人に話題をもらったついでの物見遊山。

熱海から三島塚原を経由し、ストレスも少なく小一時間で長泉沼津インターに合流。 さっそく新東名に乗り入れるとそこは真新しいアスファルトの世界。 全長162キロの開通区間のうち走行したのはわずか20キロほどだったが、緩やかなカーブと勾配で噂に違わぬ走り心地。

走ったのは午前中の9時とあって道路は比較的空いていたが、向かったサービスエリアはすでに「満車」の状態。 この時間帯でこの混みようとなれば、そこに何か新しい匂いを嗅ぎつけるのがヒトの性。 待ち渋滞もなんのその、期待に胸を膨らませて入場してみると、そこは空港ロビーかと見まがうほどの景色。 広いスペースには多くの店舗が立ち並び、コンシェルジュも配置されている。

「ドライバーズ・スポット」なるエリアには、シャワールームやマッサージ機が用意され、外に出れば駿河湾が一望できるオープンスペースあり、子供が遊べる小公園ありで当然ながらトイレもきれい。 聞けばここは「ネオパーサ」と呼ばれる商業施設で、一般道からも来場でき、休日は約5万人もの人出があったそう。 そこかしこを行き交う人々や多くの愛犬(!)を眺めていると、高速道路の休憩所というより、郊外のアウトレットにいるような錯覚に囚われる。

機能面のクオリティについてはどのような進化を遂げているのか。 「直線に近い道路構造」がエコ走行と快適な運転を可能にしたことに加え、緊急医療や災害時に備え十数か所に整備されたヘリポート、トンネル内で車両の進行方向を照らすプロビーム照明、2km間隔で設置されたカメラによる情報解析など、防災面・安全面でも最先端の高速道路技術が導入されている。

わずか半日の体験だったが、「人を誘いつつ、心地よく安全に運ぶ」という最新のアップデートが行われた高速道路を垣間見ることができた。

一介の建設人としては、万が一の災害発生時に「この道があって本当によかった」とより多くの受益者に感じてもらうことを願ってやまない。